Nritya Angan

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アーメダバード2023



師匠クムディニ・ラキア先生とカダンブにて。2023年4月

日本に帰国してきたのは先日お伝えした通りです。今回は滞在中にどのように過ごしていたかを少しだけ紹介します。

Kadamb Centre for Danceがあるアーメダバード(Ahmedabad)はインド西部のグジャラート州にあります。デリーとムンバイの真ん中よりも、少しだけムンバイ寄りになります。
アーメダバードの気温は3月下旬から徐々に上がり続け、4月は40度。5月の上旬(日本のGWあたり)が最も暑く50度前後になります。湿度は低く乾燥しています。本来であれば旅行にはあまり適さない時期ですが、美味しいマンゴーが市場に出回るのもこの時期なので悩ましいところです。

という訳で少し暑すぎるタイミングで到着した私。音楽や舞踊のフェスティバルシーズンも落ち着き、Kadambに通う子供たちは学校の試験で休みも多く、ややのんびりした雰囲気のなか先生や友人たちと再会しました。

私がジュニアの生徒として、また公演に参加するシニアの一員としてがむしゃらに練習していた時のクラスメイトたちは、進学や結婚を機にアーメダバードを離れた人も多く、またコロナ禍の間に子供が生まれてお母さんになっていたりと皆それぞれの道で活躍しています。現在もKadambに残っている人は現在は公演活動の他に、先生として後輩たちを教える立場となっています。

そこで自分の練習が無いときは友人のクラスを手伝い、と言うより冷やかしに行っていたのですが、かつて自分が先生から習い練習したコンポジションを新しい子供たちに教える。その歴史の繋がりに改めて先生と先輩方への感謝と尊敬を覚えました。
そして帰国したら自分の生徒さんたちにもこれを教えよう、こんなコンポジションもあったなと基礎を再確認する良い機会にもなりました。

さらに今のシニアの生徒たちはちょうど来週に予定されているプログラムの練習中でした。これもかつて私が習い舞台に立った演目です。私も映っているビデオを再生しながら複雑な構成を確認する一団に加わり、映像では分かりにくいフォーメーションや動きの解析を手伝いました。
「こんな風にビデオが使われるなら、もっと練習しておけば良かった!」とも思いましたが、当時はこれ以上できないくらい力を出し切っての出演でしたね。

これらの過程で客観的にかつての自分の姿を知ることができ、現在の自分とすり合わせてみた結果、今後の課題が夏休みの宿題のごとく山積みになった気分です。

そして帰国直前にはクムディニ・ラキア先生の新しい創作の様子を見る機会に恵まれました。まだその時点では未完成の一部分ではありましたが、古典とコンテンポラリーを融合した瑞々しい感性に改めて衝撃を受けました!
上演前に帰国してしまったのは残念でしたが、このリハーサルを見られただけでも来た甲斐があったなあと思います!

長年クラスメイトとして共に過ごした親友の1人を訪ねて、1日だけジョドプール(ジョードプル/Jodhpur)へ旅行もしました。
これまでインド滞在時はとにかくリハーサル続きでKadambを離れるのが難しく、また私も練習のために来ているので構わずにひたすら猛練習の日々を過ごして旅行らしい旅行はあまりしていませんでした。

インドは地域によって雰囲気がガラリと変わります。本当は行ってみたい所がたくさんあるんです!
Jodhpurの写真はinstagramにアップしていますので、良かったらご覧くださいね。

最後はこちらです。

 
 
 
 
 
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一緒に映っているのはやはりクラスメイトとして長年過ごしてきた友人のMansiです。2人で曲を選び、構成を考えて撮影しました!
彼女との創作はこれが2回目です。今回は踊りのなかに私たちならではの日印友好の要素を取り入れてみよう!と挑戦してみました。
Instagramからリンクを貼っていますが、うまく表示されない場合はFacebookページかInstagramから直接ご覧ください。

帰国とICCR Foundation Dayのご報告

まずは帰国のご報告です。
先日無事にインド アーメダバードより帰国しました。

いつもに比べたら5週間という短い滞在はあっという間に過ぎてしまいましたが、師匠や先生方、友人達に町中でお世話になっている顔見知りまで、みな元気に再会できたことが本当に嬉しかったです。

滞在中のアレやコレはまた改めてお伝えするとして、先にこちらのご報告を。

帰国翌日の4月10日にインド大使館で開催されたICCR Foundation Dayに出演いたしました。
私は2015年から17年の2年間をICCR奨学生としてKadambへ留学し、この時の経験を自分の礎として現在の活動を行っています。留学前も渡印してレッスンは受けていましたが、まとまった期間を学びに集中できる環境は本当に有難かったです。(ちなみに本来の留学期間は1年間で、特例で延長が認められたので2年間になりました)

ICCR Foundation Dayでは他にもICCR留学し活躍する友人や先輩方とご一緒させていただきました。打ち合わせの時間も取れないなか、演奏を引き受けてくださったタブラの石田紫織さん、サーランギの中川ユウジさんありがとうございました。
画像は動画からのキャプチャです。本編はインド大使館のYoutubeチャンネルからご覧いただけます。

今季の募集分からICCRの応募要項が多少変更になっているようです。
興味のあるかたはぜひ挑戦してくださいね。

アーメダバード滞在中です

3年ぶりにアーメダバードに来ています。

3年の間に後輩たちは眩しいほどの成長を見せて、ステージで輝きを放っています。

ちょうど今は私が留学中に公演で踊っていた演目のリハーサル中です。当時、毎日朝から晩までものすごい勢いで練習していた自分を客観的に思い出して、誇らしいと同時に「ナオにチャイを飲ませて!カロリーを摂取させて!」と先生がたが心配してくださっていたなあと懐かしくなります。

ちなみに公演は私の帰国後になるため、現地へ観に行くことも叶わないのですが、リハーサルを見るだけでも貴重な勉強の機会です。忘れてしまっていた色んなことをもう一度学び直しながら、気持ちを引き締めたいと思います。

日本はそろそろ桜の季節なのでしょうか。この時期のアーメダバードは日中は35度を超えることもありますが、湿度が低いので日本の夏よりも過ごしやすいです。ぼちぼちマンゴーも出始めて、市場へ買い物に行くのも楽しみの1つです。

アーメダバードはクジャクもたくさんいます。猿も多いのですが、今回はあまり見かけていないですね。どこかへ移動したのでしょうか?

帰国は4月上旬の予定です。簡単ですが、今日は近況報告まで。

久しぶりに行ってきます!

インドはフェスティバルシーズンを迎えて、各地で舞踊や音楽など様々なプログラムが開催されています。

私はいま、この投稿をカジュラホのダンスフェスティバルのオンライン配信を見ながら書いています。
Khajuraho Dance Festivalは毎年異なる踊り手が大勢登場する、1週間ほど続く大きなフェスティバルです。インド国内ではテレビ中継があるのですが、コロナ禍に一般的になったオンライン配信のおかげで日本からも見られるようになりました。

残念ながら私の留学中にはKadambにオファーが来なかったのですが(本当に残念です!)今年は出演があり、友人や後輩たちの華麗なステージを見て嬉しいやら悔しいやら。
皆と一緒にステージに立った懐かしい演目に、私も袖を通した可愛らしい衣装。配信を見ながら必死に練習した日々を思い出します。

とは言え、突然のロックダウンから慌ただしく帰国しての3年間…ほとんど練習していない…ステージにもあまり立っていない…。
この鈍りきった自分を鍛え直すべく、あれ以来のインドに行ってくることにしました。正直なところハードな練習についていける自信がありませんが、今の自分にできることを精一杯やってこようと思います。

お世話になった師匠にも無事をきちんとお伝えしたいですし、久しぶりに友人たちに会えるのも楽しみです!
1ヶ月程度の短い滞在ですが、初心に戻って頑張ります。

川崎クラスは私の不在中も変わらず土曜10時から行います。
留守を任せる生徒さんがたには申し訳ないですが、自分たちで考えて練習するのも大事な勉強です。みんな頑張ってね~!

私はいませんが見学、参加は可能です。ご希望のかたはお問合せください。

太極拳 指導員になりました!

楊名時太極拳指導員のお免状をいただきました!
(写真は楊玲奈先生と一緒に撮っていただきました)

昨年12月に指導員審査を受け、先日お免状をいただきました。
いつも明るく楽しくご指導くださる先生方、支えてくださる先輩方、どうもありがとうございます。

筋トレが苦手で体幹が貧弱だった私が、楽しみながらトレーニングを続けられるようにと始めた太極拳。続けていくうちに、それ以上に踊りに応用できる要素や日常生活への助けとなることに気付きました。
これは長く続けたほうが良さそうだ。どうせ続けるなら少なくとも指導員までは頑張ってみよう。と、目標にしていた指導員のお免状。留学中はお稽古にも参加できず、予想していたよりもだいぶ時間がかかってしまいました。

インド滞在中もカタック練習前のウォームアップや気分転換に、ときどき八段錦や二十四式を行っていました。鳥の声を聴きながら行う太極拳に「なんて贅沢な時間だ~」と思っていましたが、数週間も続いてくると先生方や先輩方と共有する時間が懐かしくなってしまいます。
楊名時太極拳は声を発しながら行う訳ではありませんが、その場を共有している空気感には言葉ではないコミュニケーションが生まれているようです。共にお稽古する仲間がいる有難さを強く感じますね。

そんな経験もあり、コロナ禍で日本にいる間に集中して取り組みたい事として太極拳のお稽古、指導員の審査を受ける、と心に掲げていました。達成できて良かった!

これからは、より専門的な勉強会にも参加できるようになりますし、それを皆さんにシェアしていく立場となります。
気負わずにのびのびと健やかに。カタックだけでなく太極拳で皆さんと過ごす時間も作っていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします!

新年のご挨拶&配信のお知らせ

新年おめでとうございます。
2023年が笑顔と好奇心に満ちた年になりますように。

私個人としては、この数年もやもやと頭の中だけで漠然とイメージしてきた事が、もう少し具体的にまとまるといいなと思っています。
そして日本にいる間にカタック教室と並んで積極的に取り組みたかった太極拳も、昨年末に指導員の審査に合格しました。こちらも更に研鑽を深めて、皆さんに色んなことをお伝えしていけるようになりたいですね。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします!

ここからは動画配信のお知らせです。

昨年10月に出演させていただいたドゥルガー祭。
アーカイブ配信がスタートしました!

販売サイトTeket 
 アーカイブ配信「ドゥルガー祭」https://teket.jp/5655/19400
1/31まで¥1000で有料配信しています。

それぞれの師匠のもとで研鑽を重ね、長い年月の後に再会した一夜。
お客様のなかにも懐かしい顔が多く、喜びと感謝にあふれた素晴らしい時間となりました。それと同時に自分の未熟さと古典芸能の奥深さに打ちのめされた日でもあります。

あの日一緒に過ごしてくださったかたも、残念ながら行かれなかったというかたも、1000円くらいなら見てもいいかなというかたも、ぜひご覧ください!

舞踊と武道のあいだで

先週、尊敬するダンサーさんの1人である鈴木ユキオさんのワークショップに参加させていただきました。
前回参加はコロナ前だったので、3、4年ぶりの参加です。普段とは違う身体の使い方に全身がギシギシと唸り声をあげるようでしたが、充実した時間となりました!

ユキオさんの身体表現はひとつひとつの繋がりがとても自然で、体の内側を波が伝わっていくような印象があります。その表現が素敵だなあと感じてワークショップにも参加させていただくようになりました。
参加するようになって気付いたのは、ユキオさんの説明の言葉が時々「太極拳的」であることでした。もちろん私の経験に則して頭の中で勝手に変換している可能性もありますし、ユキオさんに武道の経験があるかは伺っていません(今度聞いてみたいです)

もともと私は舞踊と武道の体の使い方について、アプローチは違えど、やろうとしている事は同じだなと感じています。具体例をあげるとマニアックすぎるので省きますが、私のカタックの経験と太極拳の経験を通して感じ結びついていたことを、ユキオさんの言葉で改めて確認することも多く。答え合わせをするためにワークショップに参加している訳ではないのですが、第三者目線での意見が聞ける興味深い勉強の時間となっています。

そういえば以前、太極拳の動きを舞踊にしたらどうなるかと思い、24式という型の一部分をモチーフに簡単な即興作品を「習作」として公開しました。
普段はカタックに太極拳の身体の使い方を取り入れているので、逆パターンに挑戦してみたらどうなるかという思いつきだったのですが、そのうち24式通してのアレンジに挑戦してみたいですね!

ディワリ・イン・ヨコハマ ご来場ありがとうございました

ディワリ・イン・ヨコハマ2022 無事に2日間が終了いたしました。
15日、16日と両日参加させていただき、たくさんのかたにお会いすることができて嬉しいです!
なかには先日のドゥルガー祭を見てディワリにも足を運んでくださったかたや、2日間とも見に来てくださったかたもいました。ありがとうございます!

15日は私ひとりで。
ボリウッドダンスに囲まれての出演は、インドでは滅多に無い状況で緊張してしまいました。ですが賑やかなボリウッドグループの後に、ひとりシンプルな衣装で出たせいか古典との対比を興味深く見てくださったかたも多かったようです。
ステージ後はたくさんのお声がけをいただきました。どうもありがとうございます!古典の美しさを感じてもらえたら嬉しいですね。

16日は川崎クラスの皆さんと。
緊張しながらも笑顔がチャーミングな皆さんを横から見守りながら、「自慢の生徒さんたちです!」と声を大にして言いたい気分でした。皆さん本当に頑張ってくれました!
衣装は中島さち先生からお借りしました。こちらも上品で美しいと好評でした!そうでしょうそうでしょう!(勝手に自慢)

多くのかたに見守られ、サポートしていただいての2日間。本当にありがとうございました!また近いうちにお会いできることを楽しみにしています。


また、ディスカバーインディアクラブ(DIC)の会長ラビンダー・マリク先生の訃報を聞き、とても残念でなりません。
マリク先生はあたたかいお人柄で常に私たちを見守ってくださいました。詩吟を嗜まれ、今年の夏七段を取得されたばかりでした。対面でのDICミーティングが再開したら、お祝いをお伝えしたかったのですが叶わなくなってしまいました。
きっとディワリのあたたかな光とともに旅立たれたのだと思います。ありがとうございました。

(詳細はDICのfacebookページ等でご確認いただければ幸いです)

出演のおしらせ ディワリ・イン・ヨコハマ2022

3年ぶりに横浜にディワリが帰ってきます!
(写真は2019年に出演したときのものです)
インド舞踊、音楽、食品から衣類雑貨まで、港町ヨコハマでインドをまるごと楽しめる2日間。今回は両日とも出演させていただくことになりました!

インドフェスタ ~ディワリ・イン・ヨコハマ~ 2022
10月15日(土曜)、16日(日曜)横浜山下公園
開催は11:00頃から18:00まで。入場無料です。

私の出演予定時刻は下記の通りです。
(天候や進行状況により変更となる場合がありますのでご注意ください)
10月15日(土)16:40 堤菜穂 ←ソロでの出演です。
10月16日(日)15:45 堤菜穂 Nritya Angan group ←川崎クラスの生徒さんと一緒です。

10月も半ばとなると夕方は肌寒くなりますので、どうぞ暖かくしておいでくださいね。

ドゥルガー祭 ご来場ありがとうございました


10月1日錦糸町のシルクロードカフェにてドゥルガー祭が開催されました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました!いただいたどの写真も皆いい笑顔で、出演者もご来場の皆さんも一緒に素敵な時間を過ごせたんだなと嬉しくなります。

主催はタブラの石田紫織さん、素晴らしい機会をありがとう。シタールは国分日月子さん、カヤールの山本英里さん、オディッシーの篠原英子さん。
終演時の挨拶でもお話しましたが、皆さんは私がカタックを習い始めてヒヨコのように頼りなく踊っていた頃からお世話になっているかたばかりです。お互いヒヨコとして切磋琢磨し年月を経て、それぞれが師匠のもとで様々な経験をつみ、それぞれが有難くも生徒を持つ身となりました。
その私たちがこうしてまた共に舞台に立つ機会をいただき本当に嬉しいです。

ヒヨコの当時をよく知る友人たちも多く駆けつけてくれて、久しぶりの再開を喜びあいました。いま振り返ってみればあっという間の年月でしたね。

とはいえ私の出来はアレもコレも反省することばかり…ドゥルガー様に「もっとしっかりやりなさい!」と後頭部にコツンと喝を入れられた気分です。

また共に時間を過ごせますように。
胸を張って再会できるように、楽しみながら気を引き締めて精進してまいります。