Nritya Angan

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オンラインWSに参加しました!

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またしても同じタイトルですが、今回は師匠であるクムディニ・ラキア先生から、アビナヤを学びます。
アビナヤ(Abhinaya)とは表情や仕草で、感情や物語を表現する技術です。カタックではよくクリシュナ神のお話が語られます。

ノートを整理するために改めて動画を見返していたのですが、師の活き活きとしたチャーミングな表現は、モニター越しにも瑞々しい気持ちが伝わってくるようです。

日本ではよく、表情を作ったりお芝居のような動きをするのが恥ずかしいと言う人もいるのですが、私はアビナヤは大好きなのです!(私がクミベンに褒めてもらえる数少ない要素のひとつです!)
外国人としてアビナヤを学ぶのは大変なことです。まず題材となる詩が分かりません。これは私の語学力が不足しているせいでもあります…特にカタックの演目としてとりあげられる詩は言いまわしが古風だったり、韻を踏むために独特な表現がされていたりします。(日本の古典文学も同じですよね。すべて読み解けたら、どれだけ美しい文章だろうかと思います)という訳で、まずは何が歌われているのかを知らなくてはなりません。
そして内容が分かってきたら、その物語をどう表現するのか。カタックのアビナヤは日常生活に基づいたナチュラルな仕草が中心となっていますが、日本とインドでは生活様式やジェスチャーが異なることも多いです。見た目だけをマネしても、実のある表現には結び付きません。

リアリティを持って表現するにはどうするか。
インドの物語を、日本の皆さんに分かりやすく伝えるにはどうするか。
さらに神様への信仰を表現するには…。
これまでの人生経験と想像力をフル活用して、自分なりの世界を練り上げていくのは大変ですが楽しい作業です。

今回のWSでは表現のバリエーションに加えて、踊り手としての心構えやあり方についても、たくさんお話してくださいました。
じっくりとお話が聞けるのも嬉しくて、充実した豊かな時間となりました。企画してくれたKadambの皆は本当にありがとう!

舞台により輝く花が咲くように、日頃からいろんなことに耳を傾け、感じて、触れて、糧としたいですね。